富士北麓の澄んだ空気と清らかな湧水、そして豊かな自然に恵まれた富士吉田。
この地に伝わる絹織物は”甲斐絹(かいき)“と呼ばれ、その歴史は遥か紀元前にまで遡るともいわれています。
江戸時代には着物の裏地として人気を集め、日本全国に知られるようになりましたが、着物文化の衰退とともに生産は途絶え、いったんは幻の絹となりました。
しかし、その優れた技術と豊かな感性はこの地に息づき、戦後の近代設備と高度に発達した技術によって復活を遂げ、全国でも屈指の細糸、高密度の先染織物産地として、ふたたび注目を集めるまでになりました。
古くから「甲斐絹」で栄えた富士吉田の織物の特徴は、糸を先染めしてから布を織ります。絹糸のような繊細な糸でも織り上げる確かな技術は、カラーコットンや、富士山麓の植物を採取した草木染め、環境負荷のかからない染色をした糸の生地づくりに活かされています。
伝統を守りながらも、新しい布のデザインや織りかたを提案しつづける前田源商店は、何百年もの先の未来へとつながる織物づくりを目指しています。
1921年創業。1955年に傘の買付問屋として株式会社を設立します。
1960年代後半はインテリア製品を、1980年代は婦人服地を取り扱い、創業より地元に根付いた はたや として織物の製造を行ってきました。
90年代に オーガニックコットン に出会ってからは、オーガニックコットンの素材としてのすばらしさと可能性に感銘を受け、自社の織物製造をオーガニックコットンを使った織物製品の製造へと転換します。
当時はまだまだ知名度の低かったオーガニックコットン。値段の高さが目立ってしまい、なかなか製品としての良さが伝わりませんでした。そこで、まずは県内の認知度向上のため、2011年から勝沼朝市に出店します。
さらに、翌年2012年からは地元のスーパーへ売り場を展開して、オーガニックコットンを広く知っていただくとともに、オーガニックコットン製品が気軽に買える身近な存在として普及することを目指しました。
2015年からは海外の展示会への出展を開始。海外のアパレルメーカーへ良質なオーガニックコットンの織物を提供しています。
1921年の創業より100年を経た今もなお、伝統に裏打ちされた確かな技術力をもとに、皆さまの暮らしを豊かにするための織物製品を作り続けています。
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